Funkadelic/Funkadelic

1960年代に結成された、ジョージ・
クリントン率いるPファンクの代表的バンド、Fankadelicによる記念すべき1stアルバムです。

実はFankadelicの名盤「Maggot Brain」を聴いて、はじめてFankadelicを知ってから本作を聴くまでには数年の空いた時間がありました。
「Maggot Brain」がファンクでありながらもゴリゴリのハードロックテイストを持っていたので、長い間私のなかでは「Fanakdelic=黒いビートとハードロックを兼ねたサイケデリック」というイメージがありました。
しかし本作を聴いて、そのイメージの短絡さと私のファンクへの理解の浅さを痛感しました。

「Maggot Brain」はその代表曲のインパクトの強さがまず目を引きます。いきなり1曲目からエディ・ヘイゼルの10分間に渡る超サイケなギターのインプロからはじまるなんて、はじめて聴く人は誰もが驚くのではないでしょうか。アルバム全体としても華のある曲が多く、「Hit And Quit It」などのよりR&B色の近い楽曲もあるのでポピュラリティーも十分のアルバムです

それに比べて、本作「Fankadelic」はひたすら「黒い」です!!
もうこれでもかというくらい深いタメに、そこから振り子のように大きく拡大するウネリが全編を通したグルーヴになっています。
誤解のないよう言っておくと、本作にもエディ・ヘイゼルによる楽曲とハードロック・ギターは十分唸っています。しかし、「Maggot Brain」との違いとしてそのギターすらもFankadelicの黒いグルーヴを加速させていく要素の一つだという事です。本作の中心にあるのは大きなファンク、黒人音楽への熱意でありそれを体現したグルーヴに尽きるのです。

このアルバムの圧倒されるほどの熱は2曲目「I'll Bet You」や4曲目「I Got A Thing, You Got A Thing, Everybody's Got A Thing」で巻き起こるジャムパートで、まるで間近でとてつもない熱狂のライブが行われているかの如く感じとれます。
ジャムパートにいきつくまでにこれでもかというほどのグルーヴを叩きこまれるので、パートに入ってから全ての音とリズムがフリーダムに絡み合うと耳の中で「これこそサイケ」という音空間が出来上がります。

「Maggot Brain」は確かに飽きさせない作品ですが、「Fankadelic」と比べると一つのアルバムとしてのクオリティによっている部分が見られます。(完全に良い意味でですが)
もうアルバムのバランスなどどうでもいいから、とりあえず黒いビートにドップリ浸かってしまいたいという方には、本作の暴力的なまでのファンクはオススメです。

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このページは、bettingが2010年8月 6日 15:48に書いたブログ記事です。

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